PSoC™ 4シリーズは、インフィニオンテクノロジーズ(以下、「インフィニオン」)のマイクロコントローラです。Arm®Cortex®-M0を搭載し、最大48MHzで動作します。
PSoC™ 4シリーズの仕様
PSoC™ 4000 | PSoC™ 4100 | PSoC™ 4200 | PSoC™ 4700 | PSoC™ 4 MCU with AIROC™ Bluetooth LE |
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CPU | Arm®Cortex®-M0、Arm®Cortex®-M0+ | Arm®Cortex®-M0、Arm®Cortex®-M0+ | Arm®Cortex®-M0 | Arm®Cortex®-M0 | Arm®Cortex®-M0 |
CPU Freq. (MHz) (MAX) |
48 | 48 | 48 | 48 | 48 |
Flash (KB) (MAX) |
32 | 256 | 256 | 32 | 256 |
SRAM (KB) (MAX) |
4 | 32 | 32 | 4 | 32 |
出典:インフィニオン「PSoC™ 4000」「PSoC™ 4100」「PSoC™ 4200」「PSoC™ 4700」「PSoC™ 4 MCU with AIROC™ Bluetooth LE」
32-bit PSoC™ Arm® Cortex® Microcontrollerとは
32-bit PSoC™ Arm® Cortex® マイクロコントローラーとは
PSoC™ マイクロコントローラーは、Arm® Cortex®-Mプロセッサー、高性能なプログラマブル アナログ ブロック、PLDベースのプログラマブル デジタル ブロック、プログラマブルなインターコネクトおよびルーティング、そしてCAPSENSE™をベースにした、世界で唯一のプログラマブルな組み込みシステム オン チップ (SoC) ソリューションです。
出典:32-bit PSoC™ Arm® Cortex® マイクロコントローラー
32-bit PSoC™ Arm® Cortex® マイクロコントローラーのサブカテゴリー
32-bit PSoC™ Arm® Cortex® マイクロコントローラーのサブカテゴリーは、以下の通りです。
- PSoC™ 4シリーズ: Arm®Cortex®-M0を搭載。組込みシステム設計の複雑さを解消し、製品の市場投入を容易化
- PSoC™ 4 Automotiveシリーズ:自動車内部の要求の厳しいHMI(ヒューマンマシンインタフェース)アプリケーションやバッテリー管理システム(BMS)などの外部アプリケーションに対応
- PSoC™ 4 HVシリーズ: Arm®Cortex®-M0を搭載。
- PSoC™ 5 LPシリーズ:Arm®Cortex®-M3を搭載。チップスケールパッケージ(CSP)で利用可能。ウェアラブル製品、フィットネス製品、モバイルデバイスなどの省スペース型アプリケーション向け
- PSoC™ 6シリーズ:Arm®Cortex®-M4 / M0+を搭載。超低消費電力アーキテクチャを採用し、バッテリー駆動のアプリケーションに最適な低消費電力設計手法を提供
- PSoC™ Analog Coprocessorシリーズ:Arm®Cortex®-M0を搭載。煙探知器などのセンサーベースシステム向け
出典:32-bit PSoC™ Arm® Cortex® マイクロコントローラー サブカテゴリー
PSoC™ 4シリーズとは
PSoC™ 4シリーズとは
PSoC™ 4シリーズは、インフィニオンが提供しているマイクロコントローラで、シングルコアの製品を展開しています。
シングルコアとマルチコアについては以下で解説しています。
シングルコアとは
シングルコアとは、コアを1つだけ内蔵したプロセッサのこと。シングルコアは、通常マルチコアと対比する文脈において使われる言葉。
デュアルコア・クアッドコアとは
コアを複数搭載したマルチコアのうち、コアを2つ搭載したものをデュアルコア、コアを4つ搭載したものをクアッドコアと言う。
【特長1】静電容量式センシング
インフィニオンのCAPSENSE™は、業界をリードする静電容量式センサー ソリューションで、タッチボタンやスライダー、近接センサー、リキッド レベル センサーなどを作成する際に最適です。PSoC™ 4の全製品に搭載されている専用ペリフェラルで、最先端のノイズ耐性と防水性を備えています。
【特長2】プログラマブル アナログ ブロック
オペアンプ、コンパレーター、ADC、DACなどで構成されるプログラマブル アナログ ブロックを用いてカスタマイズし、さまざまなアナログ センサーとのインターフェースを実現し、複雑なアナログ信号フローを構築できます。またPSoC™ 4では、外付けアナログ部品が不要なため時間とコストの削減が可能です。
【特長3】プログラマブル デジタル ブロック
プログラマブル デジタル ブロックは、ユニバーサル デジタル ブロック (UDB)、シリアル コミュニケーション ブロック (SCB)、タイマー/カウンター/パルス幅変調器 (TCPWM) で構成されています。
【特長4】有線および無線接続
PSoC™ 4の製品ラインアップでは、CANやUSBなど有線接続インターフェースの利用が可能です。無線接続では、Bluetooth® low energyの利用も可能です。アンテナ マッチング用のバランを内蔵したPSoC™ 4 BLEは、RFボードの設計を簡素化し、PCBのフットプリント面積を削減します。サンプル プロジェクトや開発キット、すべてのBLEプロファイル、APIを利用することが可能で、数分でBLE接続を実装して実行することができます。
引用・出典:インフィニオン「32-bit PSoC™ 4 Arm® Cortex®-M0」
PSoC™ 4シリーズの使い方(アプリケーション)
PSoC™ 4シリーズは、以下のアプリケーションに適しています。
- USBデジタルマイク(PSoC™ 4200)
- 洗濯機(PSoC™ 4700)
- IoTアプリケーション(PSoC™ 4 MCU with AIROC™ Bluetooth LE)
PSoC™ 4シリーズの入手方法
PSoC™ 4シリーズは、インフィニオン社の正規販売店や下記のオンラインショップなどで購入できます。
PSoC™ 4シリーズ 評価ボード
PSoC™ 4シリーズの評価ボードを紹介します。
サポートCPU | 特長 | ユーザーマニュアル | |
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CY8CKIT-040 | PSoC™ 4000シリーズ | ラボ環境でのハードウェアまたはソフトウェアの開発プラットフォームとしての使用を想定 | PSoC™ 4000 Pioneer Kit Guide |
CY8CKIT-149 | PSoC™ 4100シリーズ | PSoC™4100S Plusデバイスを評価し、CAPSENSE™ソリューションでの開発が可能 | PSoC® 4100S Plus Prototyping Kit Guide |
CY8CKIT-042 | PSoC™ 4200シリーズ | 使いやすく安価な開発プラットフォームで、PSoC™4の柔軟性を活かした独自の設計が可能 | PSoC™ 4 Pioneer Kit Guide |
CY8CKIT-148 | PSoC™ 4700シリーズ | PSoC™ 4700S MCUの設計とデバッグを可能にする低コストのハードウェアプラットフォーム | PSoC® 4700S Inductive Sensing Evaluation Kit Guide |
CY8CKIT-042-BLE-A | PSoC™ 4 MCU with AIROC™ Bluetooth LEシリーズ | Bluetooth4.2準拠のソリューション評価および開発が可能 | Bluetooth® Low Energy (BLE) Pioneer Kit Guide |
PSoC™ 4シリーズの対応OS
PSoC™ 4シリーズに対応している主なOSは、以下の通りです。
- μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact (弊社製品)
弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介
マイコン向け超軽量カーネルを採用したRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact」
μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compactは、マイコン内蔵の小さなメモリだけで動作するように最適化された、コンパクトなμITRON4.0仕様のRTOSです。
μC3/Compactは、ソースコードに直接コンフィグレーションを行うのではなく、付属のコンフィグレータによりGUIベースでRTOS、TCP/IP、デバイスのコンフィグレーションからベースコードの自動生成まで行います。
- 小さいフットプリント
- マイコンの小さなROM/RAMのみで動作するように最適化された最小2.4Kbyteのコンパクトなカーネル。メモリ容量が小さい安価なデバイスを使用する事ができます。
- μC3/Configurator付属
- 選択・設定するだけでベースコードが生成できるコンフィギュレーションツール。開発時間の大幅な短縮やコーディングミスの減少が可能。RTOSの初心者でも簡単に開発をスタートできます。
- 豊富なCPUサポート
- 業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実。使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
- 省電力対応
- デフォルトで省電力機能がついているため、システム全体の省電力に貢献します。
詳しい資料をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。
μC3のライセンスの種類・詳細
ライセンスの種類
ライセンスの種類は3つあります。
- 開発量産用プロジェクトライセンス
- プラットフォームライセンス
- 研究開発用プロジェクトライセンス
開発量産用プロジェクトライセンス
開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。
有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。
プラットフォームライセンス
プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。
研究開発用プロジェクトライセンス
研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。
ライセンス費用は、開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。
有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。
ポイント
- 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
- プラットフォームライセンス :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス
- 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス
※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録いただく必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。
お客様のご要望にあわせて適切な範囲で設定させていただきますので、まずは、担当営業にご相談下さい。
ライセンスの詳細
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- ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
- 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
- 提供形態 :ソースコード
- 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
- 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
- μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています
ライセンスの価格などの詳細については、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてご覧ください。
保守について
製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。
無償保守サービス終了後は有償での保守サービスとなります。そのまま継続でのご利用の場合、製品価格(研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の20%、非継続の後に再加入をされたい場合は研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の40%となります。
プロジェクトライセンスと1年間の保守サービスを同時にご購入いただいた場合は、初回に限り15%とさせていただきます。
保守サービスには以下が含まれています。
- 製品の無償バージョンアップ対応
- コンパイラのバージョンアップ対応
- メールによる技術サポートサービス(1営業日以内に1次回答)