
「シングルコア」とは、1つのプロセッサの中にコアが1つ内蔵する技術をいいます。1つのプロセッサの中にコアが複数入っている「マルチコア」との対比で使用されることが多い言葉です。また、シングルコアのプロセッサは「シングルコアプロセッサ」と呼ばれています。
シングルコアはマルチコアとの対比で使う
コアとは、プロセッサの部品であり、実際に処理を行う部分を指します。人間に例えると頭脳のようなものです。
元々、プロセッサのコアの数は、人間の頭脳と同じように、1つしかありませんでした。つまり、元々すべてのプロセッサは、シングルコアだったのです。
このため、「シングルコア」という名称は、コアが複数ある「マルチコア」のプロセッサが実用化された後で、マルチコアとの対比で使われるようになりました。
ポイント
- コア :プロセッサの部品であり、実際に処理を行う部分
- シングルコア:コアが1つのプロセッサ
- マルチコア :コアが複数あるプロセッサ
シングルコアとマルチコアの違い・メリット・デメリット
シングルコア | マルチコア | |
---|---|---|
コアの数 | 1つ | 複数 |
処理性能 | 低 | 高 |
コスト | 低 | 高 |
シングルコアは、マルチコアに比べてコア数が少ないため、処理には限界があり、同じ処理あたりの発熱量や消費電力も高い、というデメリットがあります。
他方で、シングルコアは、コア数が少ないことにより、マルチコアのプロセッサに比べてサイズが小さく、コストが低い、というメリットもあります。
これらの点から、一概にシングルコアがマルチコアに比べて劣っている、とはいえません。シングルコアにはシングルコアなりのメリットがありますので、目的に合わせてプロセッサを選ぶことが重要となります。
このほか、シングルコアとマルチコアの違いについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。
ポイント
- シングルコアとマルチコアにはそれぞれのメリットがある
- 目的に合わせてプロセッサを選ぶことが重要