半導体イメージ

RX200は、ルネサスエレクトロニクス(以下、「ルネサス」)のマイクロコントローラです。RX210とRX231はルネサスオリジナルのRXコアを搭載し、産業、 家電、ヘルスケア、IoT等に適したデバイスです。

RX210の仕様

R5F52103 R5F52104 R5F52105 R5F52106 R5F52107 R5F52108 R5F5210A R5F5210B
Core Type RXv1 RXv1 RXv1 RXv1 RXv1 RXv1 RXv1 RXv1
Operating Frequency [Max] (MHz) 50 50 50 50 50 50 50 50
Program Memory (KB) 64 96 128 256 384 512 768 1024
RAM (KB) 12 16 20 32 64 64 96 96

出典:Renesas「RX210」

RX231の仕様

R5F52315 R5F52316 R5F52317 R5F52318
Core Type RXv2 RXv2 RXv2 RXv2
Operating Frequency [Max] (MHz) 54 54 54 54
Program Memory (KB) 128 156 384 512
RAM (KB) 32 32 64 64

出典:Renesas「RX231」

ルネサス RXファミリとは

半導体イメージ

ルネサス RXファミリの製品ラインアップ

ルネサス RXファミリは、ルネサスオリジナルCPUコアを搭載した32ビットMCUです。32MHz~240MHzまでシームレスに展開しています。

RXファミリは、

RXファミリは、
・高い演算性能優れた低消費電力性能
・優れた低消費電力性能
・ルネサスオリジナルのRXコア搭載
などを特長とし、小規模アプリケーションから大規模アプリケーションまで、シームレスかつスケーラブルな対応が可能です。

RXファミリの製品ラインナップは以下の通りです。

  • RX700シリーズ
  • RX600シリーズ
  • RX200シリーズ
  • RX100シリーズ
シリーズ パフォーマンス範囲 特長 メモリ範囲
RX700 最大240MHz 最高速・高機能 RXフラッグシップ 4MBフラッシュ、1MB RAM
RX600 最大160MHz 高性能・豊富なラインアップ RXメインストリーム 最大4MBフラッシュ、 1MB RAM
RX200 最大80MHz 低消費電力と高性能のベストミックス 最大1MBフラッシュ、96KB RAM
RX100 最大48MHz 超低消費電力・エントリシリーズ 最大512KBフラッシュ、64KB RAM

出典:Renesas RXファミリ カタログ

RX200シリーズとは

RX200シリーズは、ルネサスオリジナルのRXコアを搭載しており、トップレベルのセキュリティと、家電、産業、IoTに関連するアプリケーションに必要なHMI(ヒューマンマシンインタフェース)、Bluetooth、A/Dコンバータなどのさまざまな機能を提供します。 本シリーズは、DSP/FPUによる高速処理と消費電力のバランスが良く、バッテリ用途や家電製品などの高性能・省エネ機器に適しています。

出典:Renesas RX200 MCUシリーズ

RX210、RX231とは

RX210とRX231は、処理性能と消費電力のバランスに優れ、産業、 家電、ヘルスケア、IoT等に適した製品です。

出典::Renesas「RX210」「RX231

    【特長1】幅広い電圧での動作が可能(RX210)

    RX210グループは、1.62Vから5.5Vまでの幅広い電圧での動作が可能です。最大50MHzの高速で動作し、78DMIPSの演算を実行しながら、0.2mA/MHzの低消費性能を実現します。

    【特長2】省電力(RX210)

    ディープソフトウェアスタンバイモード時の消費電流はわずか0.45μAです。 ROM容量は64KB~1MB、ピン数は48ピン~145ピンまでと、幅広いラインアップを展開しています。

    【特長3】 電力効率の高さ(RX231)

    RX231グループは、DSP/FPUを強化したRX v2 32bit CPUコアと低消費電力技術のベストミックスにより非常に高い電力効率を実現します。電流供給の少ない環境でも高性能なデジタルフィルタで、浮動小数点の演算処理が可能です。

    【特長4】 業界トップレベルの通信セキュリティ機能/暗号化技術(RX231)

    高感度、高ノイズ耐性の静電容量式タッチセンサやSDホストインタフェース、USB、CANの通信機能を搭載し、業界トップレベルの通信セキュリティ機能/暗号化技術を実現します。

    RX200シリーズの使い方(アプリケーション)

    RX200シリーズは、以下のアプリケーションに適しています。

    • 一般家庭用(DSC、ガジェット)
    • ヘルスケア(ウェアラブル端末、血糖値計)
    • 産業(電力メータ、圧力、温度、流量メータ、インバーター)
    • 家電(エアコン、冷蔵庫、洗濯機)

    RX200シリーズの入手方法

    RX200シリーズは、下記のルネサスの特約店・取扱店や、オンラインショップなどで購入できます。

    RX210、RX231の評価キット

    RX210とRX231の評価キットは、以下の通りです。

    製品名 搭載CPU 特長 対象
    YRPBRX210-RX210 RX210 RX210デバイスファミリの低電力、低電圧、安全性、および高い性能を素早く調査できる設計。Segger J-Linkをオンチップデバッガーに統合した小さな評価ボードで、RX210を評価するためのコンパイラーを含むソフトウェア一式を付帯。 すぐに開発をスタートしたい方
    搭載CPU 特長 対象
    RTK5RX2310C00000BR RX231 RX231デバイスファミリの評価、試作および開発に利用可能。すべてのMCU信号ピンへのアクセスを可能にするピンヘッダ用スルーホールを搭載しているため、簡単に試作ができる。 すぐに開発をスタートしたい方

    RX210、RX231の対応OS

    RX210、RX231に対応している主なOSは、以下の通りです。

    • μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact(弊社製品)

    弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介

    μC3製品ロゴ

    マイコン向け超軽量カーネルを採用したRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact」

    μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compactは、マイコン内蔵の小さなメモリだけで動作するように最適化された、コンパクトなμITRON4.0仕様のRTOSです。

    μC3/Compactは、ソースコードに直接コンフィグレーションを行うのではなく、付属のコンフィグレータによりGUIベースでRTOS、TCP/IP、デバイスのコンフィグレーションからベースコードの自動生成まで行います。

    小さいフットプリント
    マイコンの小さなROM/RAMのみで動作するように最適化された最小2.4Kbyteのコンパクトなカーネル。メモリ容量が小さい安価なデバイスを使用する事ができます。
    μC3/Configurator付属
    選択・設定するだけでベースコードが生成できるコンフィギュレーションツール。開発時間の大幅な短縮やコーディングミスの減少が可能。RTOSの初心者でも簡単に開発をスタートできます。
    豊富なCPUサポート
    業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実。使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
    省電力対応
    デフォルトで省電力機能がついているため、システム全体の省電力に貢献します。

    詳しい資料をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。

    資料ダウンロード(無料)

    μC3のライセンスの種類・詳細

    ライセンスの種類

    ライセンスの種類は3つあります。

    • 開発量産用プロジェクトライセンス
    • プラットフォームライセンス
    • 研究開発用プロジェクトライセンス

    開発量産用プロジェクトライセンス

    開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。

    有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。

    プラットフォームライセンス

    プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。

    研究開発用プロジェクトライセンス

    研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。

    ライセンス費用は、開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。

    有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。

    ポイント
    • 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
    • プラットフォームライセンス   :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス
    • 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス

    ※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録いただく必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。

    お客様のご要望にあわせて適切な範囲で設定させていただきますので、まずは、担当営業にご相談下さい。

    ライセンスの詳細

      • ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
      • 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
      • 提供形態 :ソースコード
      • 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
      • 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
      • μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています

    ライセンスの価格などの詳細については、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてご覧ください。

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    保守について

    製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。

    無償保守サービス終了後は有償での保守サービスとなります。そのまま継続でのご利用の場合、製品価格(研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の20%、非継続の後に再加入をされたい場合は研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の40%となります。

    プロジェクトライセンスと1年間の保守サービスを同時にご購入いただいた場合は、初回に限り15%とさせていただきます。

    保守サービスには以下が含まれています。

    • 製品の無償バージョンアップ対応
    • コンパイラのバージョンアップ対応
    • メールによる技術サポートサービス(1営業日以内に1次回答)