TZ2100シリーズとは?仕様・機能・評価ボード・開発環境・対応OSを紹介

TZ2100シリーズは、東芝デバイス&ストレージ(以下東芝)のプロセッサです。TZ2100シリーズは、最大600 MHzで動作するCortex-A9 MPCoreを搭載し、IoTエッジコンピューティングに最適なデバイスです。

TZ2100シリーズの仕様

品番 TZ2100XBG TZ2102XBG
CPU Arm Cortex-A9 MPCore
L1I Cache:32 kByte, L1D Cache:32 kByte
L2 Cache:128 kByte
最大動作周波数 300 MHz 600 MHz
FPU(浮動小数点演算器) 搭載
RAM 1 MByte SRAM
32 kByte SRAM (for back-up)
DRAM
コントローラー
DDR3/DDR3L×16 bit
外部拡張バス
インターフェース
Address: 27 bit, Data: 32 bit
2D Graphic Engine 当社オリジナル グラフィクスアクセラレーター
LCD Controller WVGA (800×480画素) 60 fps, 24 bit Parallel I/F
高速
インターフェース
コントローラー
USB 2.0ホストインターフェース, USB 2.0デバイスインターフェース, 10/100 Ethernet MAC
周辺機器 DMAコントローラー, タイマー/カウンター, RTC
ペリフェラル Camera I/F, UART×4, I2C×4, I2S×2, SPIM×7, SPIB×2,PWM×6, 12bitADC×4, SDIO×3, e-MMCx1, GPIO
電源電圧 Core=1.1V, I/O=3.3V
パッケージ LFBGA 310 pin 16mm×16mm, 0.8 mm ピッチ
ステータス 量産中

 出典:Cortex-A搭載マイクロプロセッサー

TZ2100シリーズとは

TZ2100シリーズは、Cortex-A9 MPCoreを搭載し、最大600 MHzで動作します。

TZ2100シリーズの製品ラインアップ

TZ2100シリーズの製品ラインアップは、以下の通りです。

製品 特徴
TZ2100XBG Cortex-A9 MPCoreを搭載、300MHz動作
TZ2101XBG(生産終了予定) Cortex-A9 MPCoreを搭載、600MHz動作
TZ2102XBG Cortex-A9 MPCoreを搭載、600MHz動作

TZ2100シリーズの特徴

TZ2100シリーズは、Cortex-A9 MPCoreを搭載し、最大600 MHzで動作します。

TZ2100シリーズは、IoTエッジコンピューティングに適しています。

エッジコンピューティングとは

エッジコンピューティングとは、IoT端末の近くにサーバーを分散配置するネットワーク技法のこと。これにより、通信の遅延を縮小できる。

TZ2100シリーズは、IoTエッジコンピューティングに必要な、以下の特徴を備えています。

  1. 東芝オリジナル画像エンジン
  2. 豊富な通信インターフェース
  3. セキュリティ機能

【特徴1】東芝オリジナル画像エンジン

TZ2100シリーズは、東芝オリジナルの2Dグラフィックスアクセラレータを搭載しています。線・三角形の描画/拡大縮小/回転が可能です。

【特徴2】豊富な通信インターフェース

TZ2100シリーズは、Camera I/F, UART,I2C,I2Sなど、豊富な通信インターフェースを搭載しています。

【特徴3】セキュリティ機能

TZ2100シリーズは、高いセキュリティ機能や、暗号化機能を備えています。

暗号化とは

暗号化とは、データを第三者が解読できないように一定のルールのもとに変換すること。暗号化によって、権限の無い照会や使用からデータを保護する。

暗号化については、以下のページをご覧ください。

暗号化・復号とは?仕組み・種類・定義をわかりやすく解説

TZ2100シリーズの使い方(アプリケーション)

以上の特徴から、TZ2100シリーズは、以下のアプリケーションに適しています。

  • アミューズメントシステム
  • 環境データマイニングシステム
  • スマート家電
  • ユーザインタフェースシステム

出典:TZ2100XBG

出典:TZ2102XBG

TZ2100シリーズの入手方法

TZ2100シリーズのマイコンは、下記の東芝の特約店やオンラインショップなどで購入できます。

TZ2100シリーズの開発環境

TZ2100シリーズに対応した代表的な開発環境は、以下の通りです。

  • IAR Embedded Workbench for ARM

TZ2100シリーズの評価ボード

TZ2100シリーズの評価ボードは、以下の通りです。

搭載CPU 特徴 対象
RBTZ2100-1MA-A1 TZ2102XBG カメラ/LCD表示等を使用できる評価ボードや、アミューズメント機器インターフェースが使用できる 現在生産されている評価ボードは本製品のみ

RBTZ2100-1MA-A1

RBTZ2100-1MA-A1は、東芝製の評価キットです。

カメラ/LCD表示等を使用できる評価ボードや、アミューズメント機器インターフェースが使用できます。

このキットには、評価ボードの他、対応しているOSや開発環境が含まれています。

また、RBTZ2100-1MA-A1は、2021年4月現在、唯一生産されている評価ボードです。このため、評価ボードによるTZ2100シリーズの評価には、本製品を使用することとなります。

RBTZ2100-1MA-A1の価格・購入場所

TZ2100シリーズの対応OS

TZ2100に対応している主なOSは、以下の通りです。

  • Linux
  • μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard(弊社製品)

弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介

高性能リアルタイム処理向けRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard」

μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standardは、μITRON4.0のスタンダードプロファイルをベースに、32/64ビットプロセッサが搭載された組込みシステム向けのRTOSです。

μC3/Standardは、高性能プロセッサがより高度なリアルタイム制御に耐えられるよう、割込み禁止時間を極力なくし、割込み応答性を最重要課題として設計したRTOSです。

ARM Cortex-Aシリーズ、ARM Cortex-Rシリーズだけでなく、高性能な ARM Cortex-MやRenesas RXシリーズにも対応しています。

32/64bitの高性能プロセッサに最適化
割り込み応答性を高め、32/64bitの高性能プロセッサ向けに最適化されたμITRON4.0仕様のカーネル。
豊富なプロセッサ・サポート
業界随一のプロセッササポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。ご使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
マルチコア対応
組込み機器向けに最適なAMP型カーネル。マルチコアによって、リアルタイム性能を強化します。
豊富なデバイスドライバを用意
I2C, SPI, GPIO, SDなどのデバイスドライバをオプションで用意。(UART, Timer, INTCはμC3に、EthernetドライバはμNet3に付属しています。)

μC3のライセンスの種類・詳細

ライセンスの種類

ライセンスの種類は3つあります。

  • 研究開発用プロジェクトライセンス
  • 開発量産用プロジェクトライセンス
  • プラットフォームライセンス

研究開発用プロジェクトライセンス

研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。

研究開発用プロジェクトライセンスのライセンス費用は、このあとご紹介する開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。

有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。

開発量産用プロジェクトライセンス

開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。

有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。

プラットフォームライセンス

プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。

※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録頂く必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。

お客様のご要望をお聞きした上で適切な範囲を設定させて頂きますので、先ずは、担当営業にご相談下さい。

ポイント
  • 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス
  • 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
  • プラットフォームライセンス   :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス

ライセンスの詳細

  • ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
  • 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
  • 提供形態 :ソースコード
  • 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
  • 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
  • μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています

ライセンスの価格などの詳細については、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてご覧ください。

資料ダウンロード(無料)

保守について

製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。その後、有償で保守を継続することが可能です。

また、年間保守費用は製品定価の40%になります。

無償保守期間終了後、継続して有償保守サービスにご加入いただいた場合は、製品定価の20%になります。(ただし、初年度分の保守とライセンスをセットで購入された場合は、初年度分に限り製品定価の15%になります。)

*研究開発用プロジェクトライセンスの保守費用は開発量産用プロジェクトライセンスの定価の20%になります。

保守サービスには以下が含まれています。

  • メールによる技術サポート(1営業日以内に1次回答)
  • 製品の無償バージョンアップ