Sitara AM335xとは?仕様・機能・評価ボード・開発環境・対応OSを紹介

Sitara™ AM335xは、テキサス・インスツルメンツ社(以下TI社)のプロセッサです。
Sitara AM335xは、Cortex-A8を搭載し、3D グラフィックス、産業用通信向けPRUを備えています。

Sitara AM335xの仕様

Arm Cortex-A8 MHz 3D グラフィックス・アクセラレーション 産業用通信向けの PRU-ICSS CAN パッケージ パッケージ ソフトウェア
15 x 15mm、0.8mm 13 x 13mm、0.65mm
AM3351 300 / 600 プロセッサ SDK を介した複数のデバイス間でのソフトウェア互換性
AM3352 300 / 600 / 800 / 1000 2
AM3354 600/ 800/ 1000 2
AM3356 300/ 600/ 800 デュアル・コア PRU + 標準プロトコル 2
AM3357 300/ 600/ 800 デュアル・コア PRU + すべてのプロトコル 2
AM3358 600/ 800/ 1000 デュアル・コア PRU + 標準プロトコル 2
AM3359 800 デュアル・コア PRU + すべてのプロトコル 2

出典:Sitara™ AM335x プロセッサ

Sitara AM335xとは

Sitara プロセッサとは

Sitara プロセッサは、TI社が提供しているプロセッサシリーズです。Sitara プロセッサは、Cortex-A8 、Cortex-A9、Cortex-A15、Cortex-A53、Arm9を搭載した多様なラインアップを提供しています。

また、Sitaraプロセッサは、プログラマブル・リアルタイム・ユニット産業用通信サブシステム(PRU-ICSS)という独自のペリフェラル(周辺機器)を搭載しています。これにより、産業用グレードのソリューションに対応しています。

Sitara プロセッサの製品ラインアップは、以下の通りです。

  • AM335x  :コスト最適化
  • AM4x   :高度なセキュリティ機能と産業用通信機能
  • AM5x   :Arm + DSP の性能
  • AM6x   :ギガビットの産業用イーサネット、セキュリティ機能
  • AMIC   :産業用イーサネット
  • その他Sitara:イーサネットとディスプレイ、ビデオ・フロント・エンド、3Dグラフィック、カメラ

Sitara AM335xの特徴

AM335xマイクロプロセッサは、ARM Cortex-A8プロセッサをベースとして画像、グラフィック処理、ペリフェラル、およびEtherCATやPROFIBUSなどの産業用インターフェイス・オプションを追加して拡張したデバイスです。

出典:AM335x Sitara™ プロセッサ datasheet (Rev. J)

Sitara AM335xは、Cortex-A8を搭載し、3D グラフィックス、産業用イーサネットを備えています。

Sitara AM335xのデータシートは、以下をご覧ください。

Sitara AM335xのデータシート

Sitara AM335xの3D グラフィックス

Sitara AM335xは、2Dおよび3Dグラフィックアクセラレーション用のPowerVR SGX530を搭載しています。これにより、ディスプレイやゲーム用のエフェクトをサポートします。

Sitara AM335xの産業用通信向けPRU-ICSS

Sitara AM335xは、デュアル・コア PRUを搭載しています。

Sitara AM335xに搭載したPRU-ICSSが対応しているプロトコルは、以下の通りです。

  • PROFIBUS、PROFINET(RT/IRT)、SERCOS-III、Ethernet/IP(DLR 対応)、POWERLINK、EtherCAT、CC-Link IE Field Basic など
  • マスター/スレーブ・プロトコル
  • HSR や PRP などの冗長プロトコル
  • BiSS C、EnDAT 2.2、Tamagawa、HIPERFACE DSL などのエンコーダ・プロトコル
  • 標準の 10/100Mb イーサネット

出典:Sitara プロセッサ – 産業用通信

Sitara AM335xの製品ラインアップ

Sitara AM335xのラインアップは、以下の通りです。

  • AM3351
  • AM3352
  • AM3354
  • AM3356
  • AM3357
  • AM3358
  • AM3359

Sitara AM335xの入手方法

Sitara AM180xは、TI社の販売特約店や以下のオンラインショップなどで購入できます。

Sitara AM335xの開発環境

Sitara AM335xに対応した代表的な開発環境は、以下の通りです。

  • IAR Embedded Workbench for ARM
  • ARM DS-5
  • Code Composer Studio

Sitara AM335x評価ボード

Sitara AM335xの評価ボードは、以下の通りです。

搭載マイコン 特徴 対象 データシート
AM335x スタータ・キット(EVM) AM3351、AM3352、AM3354、AM3356、AM3358 4.3インチLCDタッチスクリーンや、デュアルギガビットEthernet、Wi-Fi、および Bluetooth®コネクティビティなどの複数の通信オプション 低コストで評価したい方 AM335x スタータ・キットのデータシート
AM335x Evaluation Module AM3351、AM3352、AM3354、AM3356、AM3358 メモリ、センサー、LCD、イーサネットPHYなどの周辺機器(ペリフェラル) すぐに評価したい方 AM335x Evaluation Moduleのデータシート
AM3359 産業用通信エンジン(ICE) AM3359 産業用通信機能、産業用イーサネットに特化 産業用通信機能を中心に評価したい AM3359 産業用通信エンジン(ICE)のデータシート
BeagleBone Black 開発ボード AM3351、AM3352、AM3354、AM3356、AM3358、AM3359 低コスト、オープン・ソース、コミュニティ・サポート LinuxやGUIで用いて評価したい方 BeagleBone Black 開発ボードのデータシート

AM335x スタータ・キット(EVM)

AM335x スタータ・キットは、低コストな開発プラットフォームです。

AM335x スタータ・キットは、4.3インチLCDタッチスクリーンや、デュアルギガビットEthernet、Wi-Fi、および Bluetooth®コネクティビティなどの複数の通信オプションを搭載しています。

これらの特長から、AM335x スタータ・キットは、「低コストで評価したい」という方に最適な評価ボードです。

AM335x スタータ・キットの価格や購入場所

AM335x Evaluation Module

AM335x Evaluation Moduleは、メモリ、センサー、LCD、イーサネットPHYなどの一般的な周辺機器(ペリフェラル)が搭載された評価モジュールです。

これらの特長から、、AM335x Evaluation Moduleは、「すぐに評価したい」という方に最適な評価ボードです。

AM335x Evaluation Moduleの価格や購入場所

AM3359 産業用通信エンジン(ICE)

AM3359 産業用通信エンジン(ICE)は、Sitara AM335xの産業用通信機能、産業用イーサネットに特化した開発プラットフォームです。

AM3359 産業用通信エンジン(ICE)は、産業用通信モジュール、センサや入出力システム(I/O)などに使用する産業用通信インターフェイスを評価の対象としています。

これらの特長から、AM3359 産業用通信エンジン(ICE)は、「産業用通信機能を中心に評価したい」という方に最適な評価ボードです。

AM3359 産業用通信エンジン(ICE)の価格や購入場所

BeagleBone Black 開発ボード

BeagleBone Black 開発ボードは、低コスト、オープン・ソース、コミュニティ・サポートの開発プラットフォームです。Linuxを起動できるため、単体でGUI環境が利用できます。

この特長から、BeagleBone Black 開発ボードは、「LinuxやGUIで評価したい」という方に最適な評価ボードです。

GUI=グラフィカルな表示システム

GUI(読み方:ジーユーアイ、グイ)は、「Graphical User Interface」の略語。プログラムの操作画面の種類の一つ。テキストのほかに画像などが表示できるグラフィカルな表示システムのこと。代表的なGUIは、WindowsやMACのPCの操作画面。

GUIに関しては、下記の記事もご覧ください。

GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)とは?意味・仕組み・特徴をわかりやすく解説

BeagleBone Black 開発ボードの価格や購入場所

Sitara AM335xの対応OS

Sitara AM335xに対応している代表的なOSは以下の通りです。

  • Linux
  • TI-RTOS
  • NORTi
  • μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard(弊社製品)

弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介

高性能リアルタイム処理向けRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard」

μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Stndardは、μITRON4.0のスタンダードプロファイルをベースに、32/64ビットプロセッサが搭載された組込みシステム向けのRTOSです。

μC3/Standardは、高性能プロセッサがより高度なリアルタイム制御に耐えられるよう、割込み禁止時間を極力なくし、割込み応答性を最重要課題として設計したRTOSです。

ARM Cortex-Aシリーズ、ARM Cortex-Rシリーズだけでなく、高性能な ARM Cortex-MやRenesas RXシリーズにも対応しています。

32/64bitの高性能プロセッサに最適化
割り込み応答性を高め、32/64bitの高性能プロセッサ向けに最適化されたμITRON4.0仕様のカーネル。
豊富なプロセッサ・サポート
業界随一のプロセッササポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。ご使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
マルチコア対応
組込み機器向けに最適なAMP型カーネル。マルチコアによって、リアルタイム性能を強化します。
豊富なデバイスドライバを用意
I2C, SPI, GPIO, SDなどのデバイスドライバをオプションで用意。(UART, Timer, INTCはμC3に、EthernetドライバはμNet3に付属しています。)

詳しい資料をご希望の方は、下記より製品ガイドをダウンロードしてください。

資料ダウンロード(無料)

μC3のライセンスの種類・詳細

ライセンスの種類

ライセンスの種類は3つあります。

  • 研究開発用プロジェクトライセンス
  • 開発量産用プロジェクトライセンス
  • プラットフォームライセンス

研究開発用プロジェクトライセンス

研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。

研究開発用プロジェクトライセンスのライセンス費用は、このあとご紹介する開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。

有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。

開発量産用プロジェクトライセンス

開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。

有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。

プラットフォームライセンス

プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。

※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録頂く必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。

お客様のご要望をお聞きした上で適切な範囲を設定させて頂きますので、先ずは、担当営業にご相談下さい。

ポイント
  • 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス
  • 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
  • プラットフォームライセンス   :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス

ライセンスの詳細

  • ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
  • 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
  • 提供形態 :ソースコード
  • 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
  • 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
  • μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています

ライセンスの価格などの詳細については、下記より製品ガイドをダウンロードしてご覧ください。

資料ダウンロード(無料)

保守について

製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。その後、有償で保守を継続することが可能です。

また、年間保守費用は製品定価の40%になります。

無償保守期間終了後、継続して有償保守サービスにご加入いただいた場合は、製品定価の20%になります。(ただし、初年度分の保守とライセンスをセットで購入された場合は、初年度分に限り製品定価の15%になります。)

*研究開発用プロジェクトライセンスの保守費用は開発量産用プロジェクトライセンスの定価の20%になります。

保守サービスには以下が含まれています。

  • メールによる技術サポート(1営業日以内に1次回答)
  • 製品の無償バージョンアップ

Sitara AM335xとμC3/Standardの導入事例

  • 計測器メーカー製 光通信用測定器
  • レーザ機器、溶接機メーカー製 プロセス/ウェルドチェッカー
  • 音響機器メーカー製 音響用オーディオレコーダー
  • 音響機器メーカー製 データレコーダー
  • ファクトリー・オートメーション総合メーカー製 非接触寸法測定機
  • ファクトリー・オートメーション総合メーカー製 産業用制御機器の通信モジュール
  • 総合電機メーカー製 監視制御システム用回線インタフェースカード

など