半導体イメージ

AM64xシリーズは、テキサス・インスツルメンツ社(以下TI社)のプロセッサです。AM641x、AM642x、AM644xはArm®Cortex®-A53を搭載し、最大1000MHzで動作します。

AM64xシリーズの仕様

AM6411 AM6421 AM6441
Arm® CPU 1 x  Arm® Cortex®-A53 1 x  Arm® Cortex®-A53 1 x  Arm® Cortex®-A53
Arm® MHz (Max.) 1000 1000 1000
Co-processor(s) 1 x  Arm® Cortex®-R5F、PRU-ICSS 2 x  Arm® Cortex®-R5F、PRU-ICSS 4 x  Arm® Cortex®-R5F、PRU-ICSS
CPU 64-bit 64-bit 64-bit

出典:テキサス・インスツルメンツ「AM6411」「AM6421」「AM6441

TI Arm®ベース・プロセッサとは

半導体イメージ

Arm®ベース・プロセッサとは

Arm®ベースの各種アプリケーション・プロセッサで構成された TI の幅広い製品ラインアップを活用すると、車載、産業用、IoT デバイス向けに多様で効率的なエッジ・コンピューティング性能を実現できます。TI が採用している SoC (システム・オン・チップ) アーキテクチャは、消費電力、サイズ、重量、コストなどの重要なシステム・リソースを犠牲にせずに、高性能を実現します。ハードウェア、オープン・ソース・ソフトウェア、各種ツールで構成された TI の開発プラットフォームを活用すると、開発中の製品を短期間で市場に投入できます。

引用:Arm® ベースのプロセッサ

Arm®ベース・プロセッサのラインアップ

Arm®ベース・プロセッサの主なラインアップは、以下の通りです。

  • AM62xシリーズ: Arm® Cortex®-A53を搭載した一般用途/分析用途向け
  • AM57xシリーズ: Arm® Cortex®-A15を搭載した一般用途向け
  • AM437xシリーズ: Arm® Cortex®-A9を搭載した一般用途向け
  • AM335xシリーズ: Arm® Cortex®-A8を搭載した一般用途向け
  • OMAPL138 DSPシリーズ: Arm®9を搭載した一般用途向け
  • TDA4VMシリーズ: Arm® Cortex®-A72を搭載した分析用途向け
  • DRA829シリーズ: Arm® Cortex®-A72を搭載したネットワーク向け
  • DRA821シリーズ: Arm® Cortex®-A72を搭載したネットワーク向け
  • AM65xシリーズ: Arm® Cortex®-A53を搭載したネットワーク向け
  • AM64xシリーズ: Arm® Cortex®-A53を搭載したネットワーク向け

出典:Arm® ベースのプロセッサ

AM64xシリーズとは

AM64xシリーズとは

AM64xシリーズは、TI社が提供しているマイクロプロセッサファミリで、シングルコア、デュアルコア、クアッドコアの製品を展開しています。

各種AM64xプロセッサは、リアルタイム・コンピューティング、フレキシブルなネットワーク、構成可能なWebサービスを、低消費電力エンベロープ (枠組み) で実現します。各種AM64xプロセッサはピン互換のデバイス・ファミリに属しており、最新のオートメーションや EV (電気自動車) 充電インフラに適した、小型で高精度のネットワーク接続型エッジ・デバイスの設計で活用できます。

引用:Arm® ベースのプロセッサ

シングルコアとは

シングルコアとは、コアを1つだけ内蔵したプロセッサのこと。シングルコアは、通常マルチコアと対比する文脈において使われる言葉。

組み込みにおけるシングルコア、シングルコアプロセッサとは?意味・定義・特徴をわかりやすく解説

デュアルコア・クアッドコアとは

コアを複数搭載したマルチコアのうち、コアを2つ搭載したものをデュアルコア、コアを4つ搭載したものをクアッドコアと言う。

組み込みにおけるマルチコア、マルチコアプロセッサとは?種類・定義・特徴をわかりやすく解説

【特長1】高速インターフェイス

イーサネット・スイッチ (CPSW3G) 、PCI-Express® Gen2 コントローラ (PCIE)、USB 3.1-Gen1 デュアルロール・デバイス (DRD) サブシステム (USBSS)を搭載し、高速インターフェースを実現しています。

【特長2】セキュリティ

セキュアブート、暗号化アクセラレーション、デバッグ・セキュリティ、Trusted Execution Environment (TEE)に対応し、高いセキュリティ機能を備えています。

【特長3】パワー・マネージメント

内蔵のSDIO LDOがSDインターフェイスにおける自動電圧遷移をコントロールします。他にも、電圧監視機能が過電圧や低電圧状態を監視し、電源グリッチ検出器が高速電源過渡を検出します。

出典:AM64x Sitara™プロセッサ データシート

AM64xシリーズの使い方(アプリケーション)

AM64xシリーズは、以下のアプリケーションに適しています。

  • プログラマブル・ロジック・コントローラ (PLC)
  • モーター・ドライブ
  • リモート I/O
  • 産業用ロボット

AM64xシリーズの入手方法

AM64xシリーズは、TI社の正規販売店や下記のオンラインショップなどで購入できます。

AM64xシリーズ 評価ボード

AM64xシリーズの評価ボードを紹介します。

サポートCPU 特長 対象
SK-AM64 Sitara™ AM64x プロセッサ (AM6411AM6412AM6421AM6441AM6442 スタンドアローンテストと 開発用のプラットフォーム

有線/ワイヤレス接続、3つの拡張ヘッダ、複数のブート・オプション、柔軟なデバッグ機能を採用

PLC (プログラマブル・ロジック・コントローラ) やモーション・コントローラの検証をしたい方

AM64xシリーズの対応OS

AM64xシリーズに対応している主なOSは、以下の通りです。

  • μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard (弊社製品)
  • μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard+M (弊社製品)
  • μC3(マイクロ・シー・キューブ) +Linux (弊社製品)

弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介

高性能リアルタイム処理向けRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard」

μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standardは、μITRON4.0のスタンダードプロファイルをベースに、32/64ビットプロセッサが搭載された組み込みシステム向けのRTOSです。

μC3/Standardは、高性能プロセッサがより高度なリアルタイム制御に耐えられるよう、割込み禁止時間を極力なくし、割込み応答性を最重要課題として設計したRTOSです。

Arm® Cortex®-Aシリーズ、Arm® Cortex®-Rシリーズだけでなく、高性能な Arm® Cortex®-MやRenesas RXシリーズにも対応しています。

32/64bitの高性能プロセッサに最適化
割り込み応答性を高め、32/64bitの高性能プロセッサ向けに最適化されたμITRON4.0仕様のカーネル。
豊富なプロセッサ・サポート
業界随一のプロセッササポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサ
ポート実績があり、技術サポートも充実しています。ご使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
マルチコア対応
組み込み機器向けに最適なAMP型カーネル。マルチコアによって、リアルタイム性能を強化します。
豊富なデバイスドライバを用意
I2C, SPI, GPIO, SDなどのデバイスドライバをオプションで用意。(UART, Timer, INTCはμC3に、EthernetドライバはμNet3に付属しています。)

詳しい資料をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。

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マルチコアAMP拡張版RTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard+M」

μC3/Standard+Mは、μC3/StandardにAMP型のマルチコア拡張を追加したマルチコアプロセッサ向けのRTOSです。

μITRON4.0のスタンダード・プロファイルをベースに、AMP型の特長を活かしたコア毎の処理・リソースの割り当て、コア間連携のためのAPIを追加しています。

Arm® Cortex®-Aシリーズを中心にマルチコアのMPUをサポートしています。

リアルタイム処理に最適なAMP型カーネル
自由にタスクや資源を各CPUに割り当てることで、システムの負荷分散が容易に実現できます。
μITRON APIによるCPU間通信機能
タスク間通信などの機能をCPU間通信でも実現ができ、シングルコアと同様にプログラミングができます。
一括リンクによるコード効
率の向上
コア別のプログラムを一括リンクすることで、より効率の良いプラグラミングができます。
多彩なミドルウェアや豊富なデバイスドライバを用意
μC3/Standard対応のミドルウェアやデバイスドライバを利用できます。

詳しい資料をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。

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LinuxとRTOSの共存ソリューション「μC3(マイクロ・シー・キューブ)+Linux」

μC3+LinuxはマルチコアCPUにLinuxとRTOSを共存させ、OS間の通信を可能にするソリューションです。

種類の異なった2つのOSを共存させることで、RTOSのリアルタイム性能とLinuxが持つ豊富なソフトウェア資産を有効に活用することができます。

異なったタイプのマルチコアCPUに対応
ホモジニアス(同一プロセッサ・コアによる構成)ヘテロジニアス(異なるプロセッサ・コアによる構成)の両方に対応しています。
メーカー提供のLinuxディストリビューションに対応
CPUベンダーが標準でサポートするLinuxに対応し、アプリケーションの開発が迅速にできます。
OS間通信をサポート
メッセージ形式のAPI(RPMsg)を使って、OS間の通信を容易に実現できます。
OpenAMP仕様を採用
Multicore Associationによって標準化されたOpenAMPの仕様に対応しています。
RTOSによる高速ブート
μC3を先に起動することで高速起動ができます。

詳しい資料をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。
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μC3のライセンスの種類・詳細

ライセンスの種類

ライセンスの種類は3つあります。

  • 開発量産用プロジェクトライセンス
  • プラットフォームライセンス
  • 研究開発用プロジェクトライセンス

開発量産用プロジェクトライセンス

開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。

有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。

プラットフォームライセンス

プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。

研究開発用プロジェクトライセンス

研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。

ライセンス費用は、開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。

有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。

ポイント
  • 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
  • プラットフォームライセンス   :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス
  • 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス

※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録いただく必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。

お客様のご要望にあわせて適切な範囲で設定させていただきますので、まずは、担当営業にご相談下さい。

ライセンスの詳細

    • ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
    • 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
    • 提供形態 :ソースコード
    • 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
    • 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
    • μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています

    ライセンスの価格などの詳細については、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてご覧ください。

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    保守について

    製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。

    無償保守サービス終了後は有償での保守サービスとなります。そのまま継続でのご利用の場合、製品価格(研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の20%、非継続の後に再加入をされたい場合は研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の40%となります。

    プロジェクトライセンスと1年間の保守サービスを同時にご購入いただいた場合は、初回に限り15%とさせていただきます。

    保守サービスには以下が含まれています。

    • 製品の無償バージョンアップ対応
    • コンパイラのバージョンアップ対応
    • メールによる技術サポートサービス(1営業日以内に1次回答)