LPC1800シリーズとは?仕様・機能・できること・使い方・開発環境を紹介

LPC1800シリーズは、NXPセミコンダクターズ(以下NXP社)のマイクロコントローラです。LPC1800シリーズは、速度を重視して構築されたマイコンです。Cortex-Mマイコンの中でも最速レベルの180MHzで動作します。

LPC1800の仕様

出典:NXP 180 MHz Cortex-M3 32-bit MCUs LPC18Sxx

LPC1800とは

LPCシリーズとは

LPCシリーズは、NXP社が提供しているマイコンのシリーズです。

LPCシリーズは、5つのカテゴリに分けられています。

  • LPC Go:エントリーレベルのマイコン 例:LPC800、LPC1100など
  • LPC Connect:柔軟なUSBアーキテクチャを持つマイコン 例:LPC1300、LPC2100など
  • LPC Connect Plus:USB、CAN、Ethernet、LCD等の幅広いI/Fを搭載したマイコン 例:LPC4000、LPC1700など
  • LPC Connect Turbo:最大動作周波数204MHzや高速ペリフェラルを搭載したマイコン 例:LPC4300、LPC1800など
  • LPC Command:Linuxに最適なアプリケーションプロセッサ 例:LPC3100、LPC3200など

LPC1800シリーズは、LPC Connect Turboに属します。

LPC1800の特徴

LPC1800シリーズMCUは、180 MHzで、業界最速のArm®Cortex®-M3コアと複数の高速接続オプション、高度なタイマー、アナログ、オプションのセキュリティ機能を組み合わせて、コードとデータ通信を保護します。すべてのLPC18xxファミリにはフラッシュオプションとフラッシュレスオプションが含まれ、大規模で柔軟な内部および外部メモリ構成をサポートしています。

原文は、以下の通りです。

At 180 MHz, LPC1800 Series MCUs combine the industry’s fastest Arm® Cortex®-M3 core with multiple high-speed connectivity options, advanced timers, analog, and optional security features to secure code and data communications. All LPC18xx families include Flash and Flashless options and support large, flexible internal and external memory configurations.

出典:LPC1800 Series

LPC1800は、Cortex-Mマイコンの中でも、最速レベルの180MHz動作です。豊富なペリフェラルやデュアルバンク・フラッシュを搭載しています。

LPC1800はLPC4300とペリフェラルとピンに互換性があります。このため、コアをCortex-M3からCortex-M4に変更しても、既存のソフトウェア資産を活かした開発が可能です。

LPC4300については、以下の記事をご覧ください。

LPC4300シリーズとは?仕様・機能・評価ボード・開発環境・対応OSを紹介

ポイント
  • LPC1800は、180MHz動作
  • LPC1800は、豊富なペリフェラルやデュアルバンク・フラッシュを搭載
  • LPC1800は、LPC4300とペリフェラルとピンに互換性がある

LPC1800の高速・高機能ペリフェラル(周辺機器)

LPC1800は、下記のペリフェラルを搭載しています。

  1.  ハイスピードUSB x 2
  2. 2. Ethernet
  3. LCDコントローラ 1024×768
  4. SD2.0/SDIO2.0/MMC4.3/CE-ATA
  5. SDRAMをサポートする外部メモリコントローラ
  6. SPIフラッシュ・インターフェース (SPIFI)
  7. モーターコントロールPWM
  8. AES復号エンジン+ OTP暗号キー
  9. ステート・コンフィギュラブル・タイマ(SCT)

出典:LPC4300/LPC1800

LPC1800の製品ラインアップ

LPC1800のラインアップは、以下の通りです。

  • LPC181x:シリアル接続の範囲、高度なタイマー、CAN 2.0を含むアナログおよび高速接続。
  • LPC182x:シリアル接続の範囲、高度なタイマー、Hi-Speed USB、CAN 2.0などのアナログおよび高速接続。
  • LPC183x:シリアル接続の範囲、高度なタイマー、Hi-Speed USB、CAN 2.0、10 / 100イーサネットなどのアナログおよび高速接続。
  • LPC185x:シリアル接続の範囲、高度なタイマー、Hi-Speed USB、CAN 2.0、10 / 100イーサネット、グラフィックLCDコントローラーなどのアナログおよび高速接続。
  • LPC18Sxx:AES暗号化、OTPキーストレージ、真の乱数生成などのコードとデータ保護のためのセキュリティ機能と組み合わされた、高速接続、タイミング、アナログ機能の全範囲。

原文は、以下の通りです。

  • LPC181x: Range of serial connectivity, advanced timers, analog and high-speed connectivity including CAN 2.0.
  • LPC182x: Range of serial connectivity, advanced timers, analog and high-speed connectivity including Hi-Speed USB, CAN 2.0.
  • LPC183x: Range of serial connectivity, advanced timers, analog and high-speed connectivity including Hi-Speed USB, CAN 2.0, 10/100 Ethernet.
  • LPC185x: Range of serial connectivity, advanced timers, analog and high-speed connectivity including Hi-Speed USB, CAN 2.0, 10/100 Ethernet, and graphic LCD controller.
  • LPC18Sxx: Full range of high-speed connectivity, timing and analog features combined with security features for code and data protection, including AES encryption, OTP key storage, and true random number generation.

出典:LPC1800 Series

LPC1800シリーズの入手方法

LPC1800シリーズのマイコンは、NXP社や、NXP社の正規販売店で購入できます。

LPC1800の開発環境

LPC1800に対応した代表的な開発環境は、以下のとおりです。

  • LPCXpresso IDE
  • Arm Keil MDK
  • IAR Embedded Workbench for ARM

LPC1800評価ボード

LPC1800の評価ボードは、下記の通りです。

  • Keil MCB1800
  • LPCXpresso 18S37
搭載マイコン 特徴 データシート
Keil MCB1800 LPC1850、MCB1857 作業プログラムを作成およびテストできる Keil MCB1800のデータシート
LPCXpresso 18S37 LPC1837、LPC18S37 低コストで評価できる LPCXpresso 18S37のデータシート

Keil MCB1800

Keil MCB1800は、arm KEILが提供する評価ボード・スターターキットです。Keil MCB1800を使用すると、作業プログラムを作成およびテストできます。

Keil MCB1800は、MDK-ARM評価ツールが含まれています。プログラムの作成や、機能の評価に使用できます。このため、Keil MCB1800は、初心者でも簡単に評価が可能です。

LPCXpresso 18S37

LPCXpresso 18S37は、NXP社純正の低コストな評価ボードです。LPCXpresso 18S37には、Arduino UNO R3に基づく拡張オプションがあります。

Arduino(読み方:アルデュイーノ)

Arduinoは、電子工作用プラットフォーム。初心者にも扱いやすいのが特徴。

このため、LPCXpresso 18S37は、初心者でも評価が可能になります。

LPC1800の対応OS

LPC1800に対応しているOSは以下の通りです。

  • ThreadX
  • FreeRTOS
  • embOS
  • μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact(弊社製品)

弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介

マイコン向け超軽量カーネルを採用したRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact」

μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compactは、マイコン内蔵の小さなメモリだけで動作するように最適化された、コンパクトなμITRON4.0仕様のRTOSです。

μC3/Compactは、ソースコードに直接コンフィグレーションを行うのではなく、付属のコンフィグレータによりGUIベースでRTOS、TCP/IP、デバイスのコンフィグレーションからベースコードの自動生成まで行います。

小さいフットプリント
マイコンの小さなROM/RAMのみで動作するように最適化された最小2.4Kbyteのコンパクトなカーネル。メモリ容量が小さい安価なデバイスを使用する事ができます。
μC3/Configurator付属
選択・設定するだけでベースコードが生成できるコンフィギュレーションツール。開発時間の大幅な短縮や、コーディングミスの減少が可能。RTOSの初心者でも簡単に開発をスタートすることができます。
豊富なCPUサポート
業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。ご使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
省電力対応
デフォルトで省電力機能がついているため、システム全体の省電力に貢献します。

詳しい資料をご希望の方は、下記より製品ガイドをダウンロードしてください。

資料ダウンロード(無料)

μC3のライセンスの種類・詳細

ライセンスの種類

ライセンスの種類は3つあります。

  • 研究開発用プロジェクトライセンス
  • 開発量産用プロジェクトライセンス
  • プラットフォームライセンス

研究開発用プロジェクトライセンス

研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。

研究開発用プロジェクトライセンスのライセンス費用は、このあとご紹介する開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。

有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。

開発量産用プロジェクトライセンス

開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。

有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。

プラットフォームライセンス

プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。

※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録頂く必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。

お客様のご要望をお聞きした上で適切な範囲を設定させて頂きますので、先ずは、担当営業にご相談下さい。

ポイント
  • 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス
  • 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
  • プラットフォームライセンス   :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス

ライセンスの詳細

  • ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
  • 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
  • 提供形態 :ソースコード
  • 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
  • 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
  • μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています

ライセンスの価格などの詳細については、下記より製品ガイドをダウンロードしてご覧ください。

資料ダウンロード(無料)

保守について

製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。その後、有償で保守を継続することが可能です。

また、年間保守費用は製品定価の40%になります。

無償保守期間終了後、継続して有償保守サービスにご加入いただいた場合は、製品定価の20%になります。(ただし、初年度分の保守とライセンスをセットで購入された場合は、初年度分に限り製品定価の15%になります。)

*研究開発用プロジェクトライセンスの保守費用は開発量産用プロジェクトライセンスの定価の20%になります。

保守サービスには以下が含まれています。

  • メールによる技術サポート(1営業日以内に1次回答)
  • 製品の無償バージョンアップ

LPC1800とμC3/Compactの導入事例

  • 医療機器メーカー製 酸素濃縮装置
  • 電機メーカー製 車載用オーディオ機器

など